小畑氏 今から10年前まで、弊社には営業部門がありませんでしたが、創業以来、多くのお客様の信頼に支えられて業績を伸ばしてきたという歴史がありました。ところが、リーマンショック以降、それまで私どもを支えてきて下さっていた外資系金融機関などが大きなダメージを受けたり、日本国内からの拠点を撤退させるような事態にまで発展。従来の営業スタイルでは立ち行かない、ターニングポイントを迎えることになりました。
私が入社を果たし、営業部門が発足されてセールス活動を展開する中、やはりWEBマーケティングは無視できないものになっているのでは?という意識を、私個人的には持っていました。しかし当時公開していたホームページは、ただ置いてあるだけの紙芝居のようなものでしかありませんでした。一応、営業部門がホームページの運営を引き取り、見よう見まねでWEBマーケティングを展開してみましたが、どんなに様々な手を講じてみても、肝心なホームページそのものが機能していなければ意味がありません。そこで公式サイトリニューアルの必要性を強く実感したのです。
社内では、これまでの成功体験を引きずってか、「しっかり信用を積み重ねていけば大丈夫」「ホームページリニューアルにお金をかけて意味があるのか?」などといった反対の声もあがっていましたが、私自身が信念をもって社内の関係者を説得。私の上司が経営層に働きかけ、なんとかGoをいただくことになりました。
明確な思想を持って業者を選定。
リニューアル後にはコンバージョンが6倍。
大型受注にも繋がった!
都市銀行や証券会社をはじめとする各種金融機関向け業務や教育検定事業を柱に、様々な企業に対してBPO、いわゆる“ビジネス・プロセス・アウトソーシング”を専業として提供する株式会社日本アイデックス。
コーポレートサイトのリニューアルに伴い、本格的な取り組みを開始したインバウンドマーケティングが着実に成果を上げています。サイトの開発秘話、および運用状況について担当者にお聞きました。
社内では反対の声も、最後は信念をもって関係者を説得
ガイアックス(以下GX) リニューアルを実施された背景からお聞かせください。
第二事業本部 業務部 OS推進課 課長 小畑 恵太郎 氏
リニューアル後の運用が重要、そのために必要な知識を蓄えた
GX その時点では、どのようなサイトにしたいと考えていらっしゃったのですか。
小畑氏 素人ながら、コンテンツの拡充が重要だと考えていました。急激なビューやコンバージョンではなく、自然検索で伸びていくような、そんな体力のあるサイトにしたいとイメージしていました。
そのため、CMSでやろうという方針は決まってはいたのですが、ただCMSを載せ替えるのではなく、どのように運用していくのかが重要だと考えていました。
なので、まずは自分自身で経験する必要はあると。そうでなければ、業者に言われるがまま、あれもこれも提案されたら、すべてに対してYesとしかいえなくなってしまいます。ですので、部下にはWEB解析士の資格を取得させ、私も独自に勉強をして知識を蓄えていきました。
セミナーを通じ、自分と考え方が一緒だと確信した
GX 弊社にご発注いただいた経緯についてお聞かせ下さい。
小畑氏 ガイアックスさんと出会ったのは、公式ホームページのリニューアルを図るうえで必要となる情報を収集していた時期。セミナーに出席したときにガイアックスの講師が言ったことが大変、腑に落ちたからです。
ビューではなく、コンバージョンにたどり着いた人をどうするか?といった話をしていて、私と考え方が一致していると感じました。もちろん、数社から相見積もりをとりましたし、提案内容も見比べました。しかし、ガイアックスさんの他の会社は、サイトのデザインや機能面ばかりを前面に押し出していましたから、さすがにこれは違うだろう、私たちは運用に力を入れたいのだよという苛立ちを覚えました。ガイアックスさんはその点、素早くウチの立ち位置や求めるモノを察知し、それに見合った提案をしてくれました。
また、ガイアックスさんのインバウンドマーケティングの考え方にも共感しました。レポートの内容も充実しており、定期的なセッションやアイデア交換を通じ、自分たちのパワーが補完できる、一緒に歩んでいただけるパートナーとして期待できると直感しました。サイトの出来上がりについては総じて満足をしているのですが、特に気に入っているのがセンター視察のページです。ガイアックスさんとのセッションの中で、私がお客様の声として説明をしたら“ぜひ、これをウリにしましょう”と押して下さり、カタチにしてくれました。非常にありがたいアイデアだったと感心しています。
オーガニック流入が激増。コンバージョン数も6倍に
GX リニューアル後、実感されている効果についてお聞かせ下さい。
小畑氏 PV自体はリニューアル前とは大きく変わってはいませんが、以前は有料検索が9割、自然検索が1割という割合であったのに対し、今ではそれがすっかり逆転。
コンテンツを定期的にアップすることでGoogleの評価が高まり、その状態が続いています。ねらい通り、ロングテールでサイト自体の実力がついてきたように感じています。コンバージョンが月に5~6件だったのが今は30件以上と全体の6倍になっています。実際にこの中から大型受注にも繋がった例もあり、このように結果が出てくると、当然、社内の声のトーンも懐疑から応援へと改善され、今後の施策も打ちやすくなっていると感じています。
アウトソーシングお役立ちコラム
訪問・コンバージョン数の推移
オーガニック検索・有料検索の推移
※資料にはぼかしを入れています
プロフェッショナルとして、今後も見守りつづけてほしい
GX 今後、ガイアックスに期待することはございますか。
小畑氏 今後も継続的にコンテンツを増強しながら、母数そのものを増やしていくよう努めていくつもりです。
ガイアックスさんにはこれまでと変わりなく、弊社のサイトの数字がどのように変化しているか、しっかり把握していただきたい。そして、その微妙な変化を見逃さず、私たちが気付かないプロとしての提案がいただければと期待しています。
BtoB特化型のWeb制作
貴社・競合・市場を徹底分析したうえでターゲットユーザの潜在ニーズを顕在化し、コンテンツ強化によるお問い合わせ獲得を狙うWebサイトを構築。
運用・コンサルティング
集客からリード獲得、育成、受注まで、企業のWebサイトのあり方を4つのフェーズに分け、コンサルティングします。
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継続的な効果を得るための運用と、獲得した見込み顧客を真の顧客にするための育成支援します。